機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは

腹痛機能性ディスペプシア(FD:functional dyspepsia)とは不快な上腹部症状があるにもかかわらず、その原因となるような異常が検査では認められない状態をいいます。2013年に正式な診断名として認められたということもあり、あまり聞きなれない病名かもしれません。しかし有病率の高い病気で、健康診断受診者の11~17%、腹部不快感で受診した方の45~53%程度と報告されており、最近注目されている病態です。

症状

胃やみぞおちの痛みや焼けるような不快感、胸やけ、食後の胃もたれ、腹部膨満感、食欲不振などの上腹部の不快感が慢性的にみられます。

ご本人とって多くの症状はとてもつらく、生活の質を大きく低下させてしまいます。

原因

機能性ディスペプシアは消化管の運動機能異常や内臓の知覚過敏(軽い胃の拡張刺激や、十二指腸への胃酸や脂肪の流入によって不快感が出現する)、胃の変形などが一因とされていますが、他にもストレス、睡眠不足、喫煙、飲酒、ピロリ菌感染、ウイルス感染など様々な要因が互いに影響し合って発症すると考えられています。

診断

機能性ディスペプシアの診断には似たような症状を示す他の病気(胃がん、胃・十二指腸潰瘍、胆石など)がないことを胃カメラや腹部エコー検査で確認する必要があります。またピロリ菌感染があるかを調べ、陽性の場合は除菌治療を行います。除菌後も症状が続くようであれば機能性ディスペプシアと診断します。

治療

生活習慣の改善と内服治療を行います。

生活

食事過食や高脂肪食、過度なアルコール摂取を控え三食を基本とした規則正しい食生活を心掛けます。喫煙や睡眠不足を避けることも大切です。

薬物療法

薬胃酸分泌抑制薬、消化管運動改善薬、漢方薬などをお困りの症状にあわせて併用します。

薬の効果の現れ方は患者様により違いますので、一度の処方で症状を改善させることが難しい場合もありますので、再診時にもご相談しながら処方を微調整し、より快適に症状を解消できるようにしています。

胃の症状でお悩みの方へ

がん、胃・十二指腸潰瘍などと違い、すぐにでも治療しなければならない病気ではありませんが、長引く不調から生活の質の低下を招いてしまいます。機能性ディスペプシアに対する新しい内服薬もたくさん開発されていますので、お困りの方は我慢せずに早めに受診、ご相談ください。

TOPへ